T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
ただ、温かな感情や、気持ちや、血が流れてくる様な気持ちになっていた。

『和希…アル…!』

そう探すも見つからない。しかし座り込んでしまう美羽。

『お嬢、こっちだ。帰ってこい…』
『アル!?』
『見えるだろ。和希がくれた光…』
『…ッ』

そういわれながら声のする方に…光の方に…美羽はひたすら向かった。

その頃のピエドラは肌を重ね、指を絡めて、キスを体に落としていく。一通りに落とした後にはピエドラは只包みむように抱きしめていた。

『戻ってこい…お嬢…』

それだけを願い…熱を渡すように…ただ美羽が戻ってくる事だけを願っていた。
< 161 / 241 >

この作品をシェア

pagetop