T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
『ありがとう。』
『ピエドラ、行くよ?』

そう言われ力が尽きていたピエドラを連れてジェーナは帰った。

「お帰り…ピエドラ」
「…ヌエバ様…」
「フ…」

どさりとゆったりした椅子に腰を深く納めて座っていたヌエバの前にピエドラは立っていた。

「ダーマ・カロン、席を外してくれないか?」
「どうするつもりだい?」
「いや何、少し話をするだけさ。」

そうしてジェーナはその部屋を出た。部屋に2人きりになったヌエバとピエドラはある距離を保ったまま話し始めた。

「"ピエドラ"と呼んで良いかな?」
「あ、はい。」
「さて。とりあえずはうまく行ったという所か」
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