T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
「それと、泣いてる余裕は無くなったな。」
「え?」
「倉田美羽。目覚めたようだ。」
「本当ですか!」

嬉しそうに涙を拭いながら頭を下げたピエドラ。戸を開けると心配そうにジェーナが居た。

「ピエドラ!大丈夫かい?」
「ジェーナ…?」

涙の跡を見たジェーナはヌエバに訪ねた。

「ヌエバ…この子と何があった?」
「違うよ、ジェーナ…俺何にもされてないから。逆に…良い事聞いたんだ。大丈夫。それよりジェーナ!」
「ん?」
「俺行かなきゃいけない!お嬢が!助かった!気付いたんだ!」
「解っているよ…ただしあの子からは目に見えないからね。それは覚悟……おい!」
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