T.A.B.O.O～満月のPerfect Crime～

聞かずに、嬉しそうにピエドラは"行ってくる！"と残して地上に向かった。その場に残ったジェーナとヌエバ。

「あぁあ…行っちゃった。」
「そうだな。」
「ヌエバ…何を言ったか知らないが…ここはありがとうと…」
「カロン…」

ふわりと包み込んだヌエバ。そっとジェーナの耳元で話し出した。

「カロン…一緒になろう…」
「何を言って…いきなり何を血迷っているんだい」
「あの子達を見ていたら昔話をしたくなってね。してしまったらなんだかバカらしく感じてしまったよ。」
「…ヌエバ……」
「考えておいてくれないかい？せめてピエドラの消滅前にまでは…」

そういい笑いかけて部屋を後にした。