T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
病院の外では和希の前にピエドラは立った。

『…?あ、ピエドラ…』
『1つ報告がある。』
『何…まさか!美羽…異変があったのか?』
『あぁ、大変な異変だな。』

胸ぐらを掴むように立ち上がった。しかしキッと睨みつける位の目を見せるも、そっとその手を取ったピエドラの表情は柔らかく笑っていた。

『まぁ落ち着いて聞けって…目覚めた。』
『え…?』
『お嬢が目覚めたって言ってんの。』

そういうとピエドラは和希の横を通り入り口に向かった。しかし着いてくる気配がないまま振り返るピエドラはツカツカツカっと近寄った。

『何してんだよ、置いてくぞ?』
『今行く!』
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