T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
「…ッ」
「なぜそこまであの子に拘るんだい。」
「解らない…んだ。離れてもいい。だけど消滅じゃなくて…他の道は選べないのかって…」
「方法はあるだろうが前例は聞いたことがない。だから安易に出来るともいえない。」

そう言われたピエドラはどう答えたら良いか迷う様子を見せた。そのまま部屋に向かいピエドラは満月の夜を過ごした。

それからどれ程の日にちが経ったか…もう時期1ヶ月になろうとする頃。美羽は退院の目処がついた。しかし満月の夜は完全なる被りを示していた。

「そっか…」
「嬉しそうじゃないみたいだけど…」
「そうじゃないよ。嬉しいよ?」

にこっと笑う美羽。
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