T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
そんな美羽の家族が面会時間終了で帰った後、ピエドラは必ずやってくるのだ。

『お嬢…』
「…アル…ごめんね?」
『何言ってんの?退院決まってんだろ?』
「そうだけど…でも今回の満月だめでもだ次があるし…」
『…お嬢…』
「ん?なぁに?」
『その事で話が…』
「話?」

しかしその言葉でピエドラは黙ってしまった。そのピエドラに対して美羽は問いかけた。

「どうしたの?」
『……落ち着いて聞いてな?』
「フフ…なぁに?」
『次は…無い……』
「へ?」
『だから今回が最後になる。』

あまりにも突然すぎたピエドラの言葉に美羽の頭は回らなくなった。
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