T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
次の日、美羽は黒のワンピースをを纏い和希の家に向かった。なかなか着かない。いつもと同じ距離の筈なのにどこか別の所に向かうのか、どこかフワフワとした感覚のまま気付けば、和希の家にいた。

「おじさん…おばさん……」
「美羽ちゃん、ありがとうね」
「いえ…母も今日来ると言っていましたので…」

深々と頭を下げた美羽の肩にそっと手を置く和希の父。

「どうぞ上がって?」
「ありがとうございます……」
「美羽ちゃん…和希の部屋…思い出あるでしょう?」

その言葉で美羽は実家で和希が部屋に入った。
そこにはマンションに入りきらないものが沢山詰め込まれていた。
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