T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
「和希もって…って言うことは後1回…今度が最後って和希も知ってるの?」
「あぁ。それで対価になったのが和希のは残りの会える回数の減少。俺のはエネルギー。後は…」
「もぉいいよ…」
「聞いて?もう1つは周りの記憶の欠片。」
「……ッ」

別れのカウントダウンだけが足早に進んだという事を知らされた。泣きそうな顔で、唇を噛みしめたままぎゅっと両手を握りしめたまま美羽は膝を抱えた。

「お嬢…俺は、俺たちは後悔していない。どんな結末があってもお嬢のことを助けたかった。それだけだよ。」
「…やめて…私のため?残された私は…そこまで考えた?!」
「お嬢…」
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