T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
「でも何で?」
「美羽が俺と作れる思い出の最後だから。」
「…最後なのに…こんな病院で…」
「黙って?」

ジャケットを脱ぐと美羽にフワリと着せた。

「まぁウェディングドレスみたいには行かないけど。」

俯いたまま頬をカリッと掻いた和希の首にぎゅっと巻き付いた美羽。

「和希…和…ッ!」
「どうした?美羽…」
「ずっと…ずっとずっと好きだよ?」
「美羽…」

そっと体を離すと首に腕を回したままの美羽の頬を包むとふわりと唇を重ねた。

初めは啄むように…

段々と長く…

長く…

それからどちらからともなく舌を絡め交わらせていった…

ゆっくり…甘く…
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