T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
「でも…ループ…?」
「何?」
「…私は満月であって…ループは新月だよ…真逆だから…」
「それがどうした…真逆で追放される…俺はさっき言ったよ?あの時手を離さなければ良かったと…」
「きっと…後悔するよ」
「今ここでこの手を離す方が俺は後々後悔する。」
「だけど…」
「もういい。めんどくさい。」

そう言うとヌエバはジェーナを抱き寄せるとブンッと力を放った。するとそのまま、クレシエントのパーティー会場に移動した。その場から少し離れた庭先にある小さな鐘の下、ヌエバはジェーナを抱きしめたまま笑いかけた。

「カロンこそ、後悔はしないか?」
「え…?」
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