T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
そういうとそっと頬を撫で、腰を抱き寄せると唇を重ねた。何度も…幾度となく重ね合う2人を月明かりが照らしていた。そんな2人の様子が周りに解るのには時間を要さなかった。

「あれって…!」
「嘘!ルーペルト様!」
「一緒にいるのって…」

そうしてパーティーどころではなくなりざわついて収集がつかなくなっていた。

「退きなさい!退きなさい!ほら!」
「通して!」

そうして唇を離して抱き寄せたヌエバの腕の中で緊張を隠せなくなったジェーナ。

「心配しなくていい」

そう耳元で呟きながらヌエバは自信を見せていた。

「これはこれは…皆様お揃いで。」
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