T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
「君達は数年前にも追放間際に追い込まれている!なぜ解らない!」
「解った振りなんてもう嫌なんですよ。」
「追放だぞ!」
「いいのか!」
「構いません。どうぞお好きにしてください。」
「ふざけるな!ルーペルト!お前なら後任させることだって可能だぞ!」

そう言うのは朧月を纏いながら力を持つヘイジーだった。

「アール・ヘイジー、そのお言葉ありがたく頂戴いたします。しかし今の私にはその場所に何の魅力も感じません。どなたか他の方にお譲り下さいませ。」
「どうして!」
「そんなにその女性が大事なのか。」
「えぇ。」

即答したヌエバに上層部は言葉すら失った。
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