T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
「とにかく決定が下るまでこちらが用意した部屋にいてもらう。」
「構わないですよ。どちらへでも。」

そう言いきると2人はつれられてその部屋を出た。少し離れた屋敷のようなところだった。

「クスクス…連れてこられる所もあの時と同じとは」
「ごめんなさい…私何も言えなくて…」
「平気だよ。あぁも言えたのは隣にカロンが居てくれたから。それだからだよ。」

ソファに腰を深くかけたまま天井を仰いでいた。そのままフッと笑ったままヌエバはジェーナを見つめて聞いた。

「しかしカロン…」
「何?」
「ピエドラ、彼は怒るだろうか…」
「まだ話して居ないからね。」
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