T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
がっちりと手を組みニッと笑い合った。

「これから多大な力のやりとりがあるかも知れないが宜しく。」
「こちらこそ。長いつきあいになるな。」
「それはそうと…」

そう切り出しデガートは座りながらピエドラに話しかけた。

「ピエドラ?俺聞きたいんだけど…」
「何?」
「お前が就いてた女の子…どういった子なの?」
「お嬢か?」

そう言うとピエドラの顔はさっきまでの表情から一気に優しさに満ちた。

「お嬢はさ、わがままで大嫌い!とかすげぇ言ってくるし、口悪いし、泣き虫でさ。」
「ちょっと待て、ピエドラ!!」
「何?」
「悪口しか聞いて無いけど…?」
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