T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
「そうなんだよ、なのにさ?バカみたいに素直で一途で…人のことしか考えてなくて…自分のことは二の次。」
「…ピエドラ……」
「そうなんだよ、それでいて"アル"って呼んでくれる顔がすごいかわいいんだよ。」

思い出したかのように照れ笑いを浮かべたピエドラ。

「それともう1つ…」
「何だ?」
「これからも名前で…いいだろ?」
「呼び方か?問題ないな。いまさら変わるのも気持ち悪いし。」
「確かに。」

笑いながら幼い頃から解り合っていた2人はそのまま幼なじみの顔になりこれからのことを話し合い始めた。
何も変わらず、距離感さえもそのままに2人は純粋に月のこれからを見据えていた。
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