T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
ピエドラに巻き付いた美羽。

「お嬢。全く…」
「アル…アル……ッ!」
『ピエドラ、何してんだ?』
「あーー…」

そう後ろから声をかけられたピエドラ。きょとんとする美羽を見ながら優しく笑いかけた。

「黙って来ちゃったからそんなに時間はないんだ。だから簡潔に…」
「アル?」
「消滅は無くなった。そのかわりにジェーナばあさんの後継を承けることになった。でもお嬢と連絡を取ったり会ったりは出来ない。」
「でもこうして…」
「だからこうして上には黙ってきた。お嬢に伝えたくて…」
「何?」
「ずっとお嬢の傍にいる。忘れないで?お嬢の決めた道は間違っていないから。」
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