T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
そういうと額にキスを落としてピエドラは後ろに待ち構えていたデガートと一緒にきらきらとした光の中に姿を消していった。

「少しの間に…かっこよくなって…アルのくせに……バカ…」

そう呟く美羽は部屋に戻った。そんな美羽を上空から見つめながら2人は話していた。

『全く。あのひと言の為にピエドラ…降りてきたのか?』
『あぁ、付き合わせて悪かったな。』
『いや、いいんだけどさ。やっぱり言ったな、バカだと』
『だから言ったろ?』
『でもお前がハマる理由が解った。』

そういうと笑いながら2人は昇っていった。美羽のいる部屋を見下ろしながらゆったりと…上を目指した。
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