T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
「何で…」
「願いに関係することで意識が強く高まると俺はほぼ実体化になる。お嬢を守る為、そしてお嬢の願いを達成する為に…」
「…ッ」
「俺からは触れたような感覚で、お嬢に伝えることが出来る。でも…」

そっとピエドラは美羽の手を取った。そのままそっと自身の胸元にやるもスカン…と通り抜けた。

「実体に近い位の感じで見えて俺の感覚もあるけど美羽は触れれ無い。」
「……」
「話がある。伝えたくて。これからのことを。」
「これから…?」

俯いている美羽は顔を上げた。膝まつく様に片膝を付いたピエドラは続けた。

「もう1回聞くよ?お嬢の願いは?」
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