T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~

*scene2*接触

「さっきのって…まさか…そんな訳ないよね…」

もうどれほど聞いていないか…まだそんなに日数も経って居ないのに…
懐かしく感じてしまう愛おしい口調と声。

「和希…」

そう。最後にピエドラが言い残した声、言葉が美羽には和希の声に聞こえたのだ。美羽が眠りの意識に変わったのを感じてピエドラはジェーナの元に行った。

「おや。ピエドラ、また戻ってきたのかい?」
「ジェーナばあさん。今回は違うよ」
「…そうかい。うまく救えそうかい?」
「うん。」
「それで?」
「会わせて欲しい。出来ない?」
「会わせてって誰にだい?」
「影山和希」

そう、和希への接触を希望していた。
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