T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
「会ってどうするんだい?」
「契約を交わしてくる」

そう聞かされたジェーナはため息を1つ吐き解ったと頷いた。

「とはいえ、ピエドラ。お前の負担は大きくなるぞ?」
「解ってるよ。でも喰らう相手にも、しっかりと話しておきたいから。」

そう言うとピエドラはジェーナと目を合わせてにこりと笑いかけた。
そんなピエドラを見てジェーナは笑うと連れて行った。
そこは真っ青の、暗い様な、しかしきれいな群青色の中に無数の星があった。そんな時だ。後ろ姿の男の人が居た。

「すまないね、お前さん名前は?」
「俺?…ですか?」
「そうだよ、他に居るかい?」
「影山和希といいますが」
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