T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
「和希!」

買ってきた荷物をどさっと落としながら背中から巻き付いていった美羽。

「え…美羽…お帰り。どうした?ん?」
「良かった…居てくれて…」
「何、ん?まだ居るよ…大丈夫だって」

前に来るように促して抱き締めた和希。泣きそうに涙を溜めた美羽の涙をそっと親指で拭い額にキスを落とした和希の首に巻き付いた。

「いや…まだ…時間はあるはずだもの!……まだだめよ…」
「何、全く…大丈夫だってば。心配性だな…さすがのピエドラくんでも嘘は吐かないでしょ。」
「アルの事知ってるの?」
「あぁ。会いに来てくれて俺がいきなり実体してもびっくりしないようにって」
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