T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
「もぉ…お節介…」
「そう言うなって、それより早く作って?腹減っちゃったよ。」

泣き出しそうだった美羽の顔はふふっと一気に笑顔へと変わった。

「急いで作るね。」

そう言いながらキッチンに向かい手際良く肉種を作り、良い音と共に香りが漂ってきた。

「いいにおい。」
「待ってて?…て…ン//」
「やっぱり美羽が台所に立ってるって凄いいい」
「ね…危ないから…向こうで待ってて?」
「ちょっとだけ…」

そういいながらハンバーグを焼き始めた美羽を抱き締め頬にキスをした和希。キスをし終えるとそっと離れソファに戻っていった。しかし背中からじっと優しく見つめていた。
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