T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
「そうだよね…でも前みたいな仕事は…私無理かもしれないけど」
「いいよ、何だって。どんな仕事だって良いじゃん。」
「ん…」
「コンビニだろうと、アパレルだろうとなんだろうと」
「ん。考えてみる。」
そうしてふっと凭れた美羽を包み込むように抱き締めた和希。ずっとずっと次の満月までに温もりを忘れないように…そっと和希の手に触れたまま指を絡め、握り替えされる手の優しさ、指の太さの違い…全てを胸に留めようとしていた。
「ねぇ…和希」
「何?」
「明日…どこか遠くに出かけない?」
「遠くって?」
「電車とかで…何もしなくて良いからどこか行こ?」
「いいよ、何だって。どんな仕事だって良いじゃん。」
「ん…」
「コンビニだろうと、アパレルだろうとなんだろうと」
「ん。考えてみる。」
そうしてふっと凭れた美羽を包み込むように抱き締めた和希。ずっとずっと次の満月までに温もりを忘れないように…そっと和希の手に触れたまま指を絡め、握り替えされる手の優しさ、指の太さの違い…全てを胸に留めようとしていた。
「ねぇ…和希」
「何?」
「明日…どこか遠くに出かけない?」
「遠くって?」
「電車とかで…何もしなくて良いからどこか行こ?」