T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
2nd full moon

*scene1*突きつけられた真実

何もなかったように過ぎていく時間。でも美羽にはさっきまで一緒にいた和希の感覚が残っていた。しかし受付のお兄さんが気付かないフリをしてくれただけかも知れない…そう感じていた。
家に着いたのが20時を回った頃だった。

「ただいま…」

暗い部屋の中入ってきた途端に寂しさが増した。

『お嬢…』
「アル……お帰り!」
『それはこっちの台詞だよ。お帰りお嬢。』
「ありがと。ただいま」

そう答えるも寂しい気持ちはとてつもなく増していく。それにピエドラが耐えきれなくなってきたのか声をかけた。

『お嬢?どうした?』
「何が?何もないよ?」
『隠しても解るよ?』
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