T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
「誰得でも無いじゃない!」
『お嬢?』
「だってそうでしょ、契約を結んだのは私自身だけど。…私は思い出あるけど誰とも共有できないし…周りは亡くした悲しみも忘れていくけど何か不具合出てくる!家族だって和希の事忘れていく!」
『それは仕方ない。お嬢が選んだ事だけど。』
「何よ…アルはいつもいつも!」

そう言い掛けた美羽の中からピエドラはでてきた。

「そんな事なら…私アルなんて要ら」
「お嬢!」

出た瞬間に美羽の言葉を遮るように口を手で押さえた。

「それ以上は言わないで…」
「……ッ!?」
「それから先は俺との契約解消のキーワードになってるから」
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