T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
ベッドに腰掛けずっと呼びかけ続けているも全く反応がなかった。

ぽっかりと空いたような気持ちのまま時間だけを過ごしていた。星空を見上げながらもどうして居なくなったのか…もしかしたら私がわがまますぎた?色々な事を考えた美羽。

もしかしたら…

ひょっとして…

そんなifばかりを心に持ちながらも泣きたくなる不安な気持ちを抱きながら美羽は夜を過ごした。
次の日の朝、いつもより寝起きが悪い中美羽は再度ピエドラに呼びかけた。

「アル…」

しかしいつもなら返ってくるはずの『お嬢』という声が聞こえてこない。膝を抱えたまま朝食を摂ることすら忘れたままベッドで過ごした。
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