T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
しかし答えは変わらない。どうしたらいいのか…不安の中でも美羽は乙夏にメールを入れた。

『いっちゃん、新しい職場が決まったんだ!雑貨屋さんなんだけどね!』

そうしてベッドに突っ伏してしまった。空腹も感じない…どうしたらいいの?ピエドラが居なくなったらもう和希に逢えなくなってしまう。それも正直あったものの、今まで共に生活をしてきた相手が突然姿を消した。

「もう…嫌だ…こんなの…突然居なくなるなんて……バカ…アルなんて……アルなんか!」

しかしピエドラから聴かされていたせいか『要らない』と言えず、ただ膝を抱えるしかなかった。いずれは帰ってくると信じて…
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