T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
「ピエドラから聞いておるんじゃないのかぃ?」
「何も聞いてないの。でも何?何か…やっぱり私わがまますぎるの…かな…」
「クスクス…」

美羽の話を聞いたジェーナは小さく笑い出した。そんなジェーナに少しキュッと胸を締めるよう気持ちにもなった美羽。

「いや…あのね。どっちが良い?」
「どっちって…」
「明日の夕方には心配しなくてもあの子帰ってくるよ。あの子に直接理由を聞くか、今私が話をするか…どっちがいい?」
「…本当に……」
「ん?」
「本当に明日の夕方にはアル帰ってくるの?」
「あぁ。」
「だったら…それならアルから聞きます。折角来てくれたのに」
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