今、鐘が鳴る
駅ビルのホテルの一室に入ると、泉さんは、ベッドに行くのも、脱がせるのももどかしいらしく、私のパンストを引き裂いた!
ひどっ!
驚く私の背中をぐいっと押して反らせると、一気に下着をずらして貫かれた。
嘘でしょうっ!?
こんな性急な……。
何の前戯も、キスもなし。
なのに、どうして気持ちいいの。
こんなに強引で身勝手なのに、どうして泉さんが私を求めてたって伝わってくるの。
……わからない。
わからないけど、言葉はいらなかった。
獣のような交わりで、全てが満たされた。
身体の奥の奥が、泉さんを求めてうごめいているのがわかった。
4ヶ月以上前のあの交わりを、身体は忘れてはいなかった。
泉さんも、私も、ずっとこうしたかったんだ。
確信が、涙に変わり、絶望に陥る。
どんなに距離を置いても、この人から逃れられない。
どんなにひどい扱いを受けても、私、全身全霊で喜んでいる。
「この体や。でかい乳でもないし、技術があるわけでもないくせに何で、こんなにエエねん。反則やわ。くそっ!」
泉さんの言葉にまた涙が溢れる。
体の相性がいい、ってこと?
それが、私に執着してくれる理由?
自分ではよくわからないけれど、義人さんにも似たようなことを言われたことがある。
私の身体はそんなにもいやらしいのだろうか。
ずっと、義人さんは特別なんだろうと思ってた。
私を女にした人だから。
でも、たくさんの女性との経験豊富そうな泉さんにそんなふうに言われるなんて……。
碧生くんは?
あの時、碧生くんも悦んでくれていたように感じた。
……すごく幸せだった。
なのに、どうしてこんなことになっているんだろう。
泉さんの激しい熱情を叩きつけられながら、私は碧生くんに愛された時間を思い出していた。
碧生くんごめんなさい。
3度続けて私の中で果てた後、泉さんは私に覆い被さったまま寝入ってしまった。
さすがに重いので、そっと抜け出した。
帰ろう。
私はシャワーを浴びて、こっそりと部屋を退出した。
タクシーで帰宅したのは、23時前。
恐る恐る家に入ると、碧生(あおい)くんが迎え出てきた。
顔が引きつる。
何も言えない。
困っていると、碧生くんは苦笑した。
「おかえり。ご飯にする?お風呂にする?」
新婚さんのようにそう聞かれた。
「ご飯は、いいです。お風呂、入ってきます。」
そう言って、碧生くんを見ないようにすり抜けた。
ホテルでシャワーを浴びてきたけれど、家のお湯と石鹸を使いたかった。
いつもの自分の香りに戻って、やっと人心地ついた。
ひどっ!
驚く私の背中をぐいっと押して反らせると、一気に下着をずらして貫かれた。
嘘でしょうっ!?
こんな性急な……。
何の前戯も、キスもなし。
なのに、どうして気持ちいいの。
こんなに強引で身勝手なのに、どうして泉さんが私を求めてたって伝わってくるの。
……わからない。
わからないけど、言葉はいらなかった。
獣のような交わりで、全てが満たされた。
身体の奥の奥が、泉さんを求めてうごめいているのがわかった。
4ヶ月以上前のあの交わりを、身体は忘れてはいなかった。
泉さんも、私も、ずっとこうしたかったんだ。
確信が、涙に変わり、絶望に陥る。
どんなに距離を置いても、この人から逃れられない。
どんなにひどい扱いを受けても、私、全身全霊で喜んでいる。
「この体や。でかい乳でもないし、技術があるわけでもないくせに何で、こんなにエエねん。反則やわ。くそっ!」
泉さんの言葉にまた涙が溢れる。
体の相性がいい、ってこと?
それが、私に執着してくれる理由?
自分ではよくわからないけれど、義人さんにも似たようなことを言われたことがある。
私の身体はそんなにもいやらしいのだろうか。
ずっと、義人さんは特別なんだろうと思ってた。
私を女にした人だから。
でも、たくさんの女性との経験豊富そうな泉さんにそんなふうに言われるなんて……。
碧生くんは?
あの時、碧生くんも悦んでくれていたように感じた。
……すごく幸せだった。
なのに、どうしてこんなことになっているんだろう。
泉さんの激しい熱情を叩きつけられながら、私は碧生くんに愛された時間を思い出していた。
碧生くんごめんなさい。
3度続けて私の中で果てた後、泉さんは私に覆い被さったまま寝入ってしまった。
さすがに重いので、そっと抜け出した。
帰ろう。
私はシャワーを浴びて、こっそりと部屋を退出した。
タクシーで帰宅したのは、23時前。
恐る恐る家に入ると、碧生(あおい)くんが迎え出てきた。
顔が引きつる。
何も言えない。
困っていると、碧生くんは苦笑した。
「おかえり。ご飯にする?お風呂にする?」
新婚さんのようにそう聞かれた。
「ご飯は、いいです。お風呂、入ってきます。」
そう言って、碧生くんを見ないようにすり抜けた。
ホテルでシャワーを浴びてきたけれど、家のお湯と石鹸を使いたかった。
いつもの自分の香りに戻って、やっと人心地ついた。