秘密の片思い 番外編④
「絶対に編集長には渡しませんよ。それに編集長が朝倉選手の大ファンだなんて初めて聞きます」
「いや、それは娘がだな……」
どうやら編集長の娘さんが郁斗の大ファンらしい。
「編集長にはあとで送りますから」
私がにっこり笑みを浮かべて言うと、編集長の顔にも笑みが浮かんだ。
「そうかっ!?」
娘に自慢が出来ると、編集長も喜んでくれている。
一時間ほど君島編集長と由奈ちゃんと話をしてから、ランチで待ち合わせている涼子の待つ近くのカフェへ向かった。
涼子はまだ独身で、この春から副編集長になっていた。
『サンウォーク誌』の編集長はあのまま変わっていないけれど、あのワンマンぶりにもめげずに涼子はうまくやっているようだ。と思っていたら、最近は年をとったせいか、ワンマンぶりもなくなっていると涼子のメールに書かれていた。
ふたりでよく行っていたカフェはランチ時間の混み合う時間より少し早いせいかまだ空いていた。
窓際の席に涼子が座っていた。早めに来ていたのか、テーブルにノートパソコンを置いて仕事をしていたようだ。
私は腕時計をちらっと見て時間を確かめてから涼子の待つテーブルに向かった。
「涼子、久しぶり」
彼女の前のイスに腰を掛けながら声をかけると、涼子はすぐにパソコンから顔を上げてにっこり笑う。
「いや、それは娘がだな……」
どうやら編集長の娘さんが郁斗の大ファンらしい。
「編集長にはあとで送りますから」
私がにっこり笑みを浮かべて言うと、編集長の顔にも笑みが浮かんだ。
「そうかっ!?」
娘に自慢が出来ると、編集長も喜んでくれている。
一時間ほど君島編集長と由奈ちゃんと話をしてから、ランチで待ち合わせている涼子の待つ近くのカフェへ向かった。
涼子はまだ独身で、この春から副編集長になっていた。
『サンウォーク誌』の編集長はあのまま変わっていないけれど、あのワンマンぶりにもめげずに涼子はうまくやっているようだ。と思っていたら、最近は年をとったせいか、ワンマンぶりもなくなっていると涼子のメールに書かれていた。
ふたりでよく行っていたカフェはランチ時間の混み合う時間より少し早いせいかまだ空いていた。
窓際の席に涼子が座っていた。早めに来ていたのか、テーブルにノートパソコンを置いて仕事をしていたようだ。
私は腕時計をちらっと見て時間を確かめてから涼子の待つテーブルに向かった。
「涼子、久しぶり」
彼女の前のイスに腰を掛けながら声をかけると、涼子はすぐにパソコンから顔を上げてにっこり笑う。