秘密の片思い 番外編④
「愛っ!」
涼子はノートパソコンをパタンと閉じて、大きなバッグにしまう。
「忙しそうだね?」
「まあね。忙しくない日なんてないからね」
「あの頃が懐かしいよ」
「そうだよね。あれからもう6年経つんだよ? このままでいくと結婚できそうもない私に比べて愛がうらやましいよ」
涼子の口から重いため息が漏れる。
「あれ? この間メールで言ってたファッションコーディネーターの年下彼氏は?」
ちょっと風変わりな5歳年下の彼の話をメールで知らせてくれたのは1ヶ月前のこと。
「あー、結婚は考えていない。っていうか、彼の方が結婚はまだ全然って感じで」
「そうなんだ……」
「だから、愛がうらやましいよ。あ、きっと私だけじゃないよ。世の女性の大半がイケメンサッカー選手の奥さんの愛を羨んでいると思うよ。朝倉さんの愛妻家は有名だし」
涼子はちょっと暗くなってしまった雰囲気を払しょくするように「ふふふ」と笑う。
「それに碧生くん、めちゃくちゃ可愛いよねー。モデルに使いたいくらいなんだけど」
「顔も性格も郁斗に似ているの」
私は愛息子を思い出して、満面が笑顔になる。
涼子はノートパソコンをパタンと閉じて、大きなバッグにしまう。
「忙しそうだね?」
「まあね。忙しくない日なんてないからね」
「あの頃が懐かしいよ」
「そうだよね。あれからもう6年経つんだよ? このままでいくと結婚できそうもない私に比べて愛がうらやましいよ」
涼子の口から重いため息が漏れる。
「あれ? この間メールで言ってたファッションコーディネーターの年下彼氏は?」
ちょっと風変わりな5歳年下の彼の話をメールで知らせてくれたのは1ヶ月前のこと。
「あー、結婚は考えていない。っていうか、彼の方が結婚はまだ全然って感じで」
「そうなんだ……」
「だから、愛がうらやましいよ。あ、きっと私だけじゃないよ。世の女性の大半がイケメンサッカー選手の奥さんの愛を羨んでいると思うよ。朝倉さんの愛妻家は有名だし」
涼子はちょっと暗くなってしまった雰囲気を払しょくするように「ふふふ」と笑う。
「それに碧生くん、めちゃくちゃ可愛いよねー。モデルに使いたいくらいなんだけど」
「顔も性格も郁斗に似ているの」
私は愛息子を思い出して、満面が笑顔になる。