秘密の片思い 番外編④
「いきなりなんなの?」
「だって子持ちなのにそのスレンダーなスタイル。朝倉郁斗選手の妻が読モになってくれたら、購買数があがると思うの」
「そんなずぶの素人の私がモデルなんてやっても購買数にはつながらないよ」
そう言いながらも涼子の提案に惹かれるものもあった。
今の何不自由ない生活は満足している。でも、この先、碧も大きくなるし手が離れていく。そうなったら特に趣味がない私は何をすればいいのだろうと時々思う。
モデルよりも裏方で働きたい。そんな考えもよぎる。
「もしくは時々日本へ帰って来た時にモデルを引き受けてくれてもいいよ?」
「モデルは……無理だよ。でも、碧の手が離れたら仕事したいと思っているよ」
「ま、考えておいて。このままいったら私、編集長になっているかもしれないからね。そうなったら権力振りかざしてやるんだから」
そう言って涼子は笑った。
話は尽きることなく、時間はあっという間に立ってしまい、涼子に仕事の電話が入ったこともあり、次回も会おうねと約束して別れた。
涼子と別れてから駅に向かう途中で、バッグの中からスマホを取り出し郁斗へ電話をかけてみる。
『愛』
「郁斗、今から帰るから」
『じゃあ、近所の公園まで来てよ。碧と散歩に出ているんだ。公園に着いたばかりだからすぐに帰ってくれないと思うしな』
「うん。そうする」
通話を切って、急ぎ足で改札を抜ける。
少し離れただけなのに、早く会いたくなっている。郁斗と碧に。
「だって子持ちなのにそのスレンダーなスタイル。朝倉郁斗選手の妻が読モになってくれたら、購買数があがると思うの」
「そんなずぶの素人の私がモデルなんてやっても購買数にはつながらないよ」
そう言いながらも涼子の提案に惹かれるものもあった。
今の何不自由ない生活は満足している。でも、この先、碧も大きくなるし手が離れていく。そうなったら特に趣味がない私は何をすればいいのだろうと時々思う。
モデルよりも裏方で働きたい。そんな考えもよぎる。
「もしくは時々日本へ帰って来た時にモデルを引き受けてくれてもいいよ?」
「モデルは……無理だよ。でも、碧の手が離れたら仕事したいと思っているよ」
「ま、考えておいて。このままいったら私、編集長になっているかもしれないからね。そうなったら権力振りかざしてやるんだから」
そう言って涼子は笑った。
話は尽きることなく、時間はあっという間に立ってしまい、涼子に仕事の電話が入ったこともあり、次回も会おうねと約束して別れた。
涼子と別れてから駅に向かう途中で、バッグの中からスマホを取り出し郁斗へ電話をかけてみる。
『愛』
「郁斗、今から帰るから」
『じゃあ、近所の公園まで来てよ。碧と散歩に出ているんだ。公園に着いたばかりだからすぐに帰ってくれないと思うしな』
「うん。そうする」
通話を切って、急ぎ足で改札を抜ける。
少し離れただけなのに、早く会いたくなっている。郁斗と碧に。