君を選んだから
「ねぇ、ねぇ、あおい。須賀くんも。これ終わったら、飲みに行こうよ。」
しゃがみっぱなしで黙々と作業を進める私たちの上方から、突然、囁き声が聞こえた。
顔を上げると、12月だというのに額にうっすら汗を浮かべた匡史の笑顔がある。
「わっ、汗。肉体労働?」
「そう。今、納品口にあり得ない数のティッシュ届いた。あと、七星の新しいシャンプーも他の店からすげー量、来てたよ。店間振替で集めて、急遽、別チラシでも組むんじゃん?」
「へぇ、まだ聞いてない。でも、ありがとうございます。」
「いいよぉ。もう何ケース来ても、全部売っちゃうよ。」
「おっ、いいねぇ。頼んだ。」
「俺に任せろ、なんつって。」
「はははは........。ホントに売ってよ。」
「うん、もちろん。っつうことで、じゃ、また後で。陳列の続き、よろしく。」
「了解。」
何かいいな。
大変そうだけど、すごく楽しそう。
ニッコリ笑って去って行く匡史に小さく手を振っていると、いきなり須賀くんが意表を突いた質問を浴びせて来た。
「お前さ、この前、好きな人いるって言ってたじゃん?」
「へっ!? あ、あぁ、うん。」
「その人とは、上手く行きそうなの?」
「えっ? いや、どうなんだろうね。わかんない。」
「ふ〜ん.......。」
あのね、そんなの知らないって。
答えは貴方次第だから。
って言うか、なんでこのタイミングでその質問?
ビックリするじゃん、もう!!
しゃがみっぱなしで黙々と作業を進める私たちの上方から、突然、囁き声が聞こえた。
顔を上げると、12月だというのに額にうっすら汗を浮かべた匡史の笑顔がある。
「わっ、汗。肉体労働?」
「そう。今、納品口にあり得ない数のティッシュ届いた。あと、七星の新しいシャンプーも他の店からすげー量、来てたよ。店間振替で集めて、急遽、別チラシでも組むんじゃん?」
「へぇ、まだ聞いてない。でも、ありがとうございます。」
「いいよぉ。もう何ケース来ても、全部売っちゃうよ。」
「おっ、いいねぇ。頼んだ。」
「俺に任せろ、なんつって。」
「はははは........。ホントに売ってよ。」
「うん、もちろん。っつうことで、じゃ、また後で。陳列の続き、よろしく。」
「了解。」
何かいいな。
大変そうだけど、すごく楽しそう。
ニッコリ笑って去って行く匡史に小さく手を振っていると、いきなり須賀くんが意表を突いた質問を浴びせて来た。
「お前さ、この前、好きな人いるって言ってたじゃん?」
「へっ!? あ、あぁ、うん。」
「その人とは、上手く行きそうなの?」
「えっ? いや、どうなんだろうね。わかんない。」
「ふ〜ん.......。」
あのね、そんなの知らないって。
答えは貴方次第だから。
って言うか、なんでこのタイミングでその質問?
ビックリするじゃん、もう!!