君を選んだから
振り向いてもらえる保証なんてないけど、私は須賀くんから離れたくない。

辛くても、苦しくても、須賀くんが私を必要としてくれるなら。


わかってる。

須賀くんの気持ちが変わらない限り、私の想いが届くことはない。

だけど、須賀くんの想いは、一生叶う望みすらない..........


結局、解決してくれるのは、時間しかないんだろう。

ゆっくりと須賀くんの心が落ち着くのを待つしか。

だから、今はこれでいいんだと思う。


須賀くんが弱った時に、一番頼りにしているのは私。

その確認ができただけでも幸せだよ。

最初に言ってた「好きな人がいなくなっちゃったら」っていう言葉だけが、少し気にかかるけど。


辛い恋に立ち向かって行く決意の話だったはずなのに、何故か心が軽くなった。

今まで以上に、しっかり決心できたし、須賀くんの言葉が嬉しかったからかな。


結論として、好きな気持ちを諦めることなんてできないんだから、覚悟を決めて頑張るしかない。

その上でも、須賀くんの言葉は、大きな自信と勇気をくれた。


ずっとそばにいて、守ってあげるから、何でも言って、 全部見せて。

そして、いつか、私の気持ちにも気付いてほしい..........

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