Heaven~第三章~
「ちょ、ちょっと苦しい」

「待ってろよ」

「何、どこの店の子?」

「こいつとお前を一緒にすんなよ」

「何それ!酷くない?彼女にしてくれるって言うから、お店の情報流したんじゃん」

「は?彼女にするなんて言ってねーけど、考えてやっても良いって言っただけだろう。勝手に勘違いすんなよ」

「は?何それ!」

「もっと頭の良い女かと思ってたんだけどな。もう、俺に話かけんなよ」


今さらこんなやり取りで引くことはない。
こんなこと珍しいことじゃない。


自分の立場を守るため、
利用出来るものは利用する。


この街ではそうやって、裏切り裏切られ力や自由を手にして行く……――


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