Heaven~第三章~
「具体的には?」


幸二が前のめりで聞いてくる。
獅朗はそう言った幸二ではなく、嵐へと視線を向けた。









「嵐……今回は三条組の力を借りたい」







獅朗は会田さんの言葉を理解したんだと思った。
そして、獅朗と嵐の仲が変わることはないんだとも思えた。


「え?獅朗君。三条組って、嵐君ち?いや、ヤバいっしょ!ね?嵐君」


幸二は少し動揺している。
それは私も同じ。
獅朗がこれからも嵐と付き合って行くと覚悟を決めたのだとしても、本家を動かすってことはそれなりの代償を払うようになる。


私のことなのに、獅朗が払うことになる代償はきっと多い……


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