Heaven~第三章~
「うん。じゃあね」
「あぁ」
嵐がマンションから出て行くのを見る前に私はエレベーターに乗り獅朗が待つ部屋へと戻った。
部屋に戻ると暴れているどころか、獅朗は誰かと話していた。
話し方。
話す内容から相手は会田さんだと分かった。
さっき嵐達に話したようなことと、会田さんからも何か聞いているようだった。
話の途中、何度も視線が合う。
落ち着かない私は獅朗に"部屋に居るね"と小声で言って自分の部屋へと戻った。
ベッドに倒れるように横になるとフゥーとため息が出た。
自分の気持ちに気づいていても、気づかないフリをしていれば、一緒に居てもさほど意識はしないですんだけど、自分の気持ちを認めたうえ、嵐に意思表明なんてしちゃったからには……
ドキドキと速い鼓動。
熱くなる頬。
私、大丈夫かな……
そっと、瞳を閉じ左肩を撫でた。
そこにあるのは"唐獅子牡丹"
学……――
瞼の裏には真っ赤な牡丹が咲いていた。
「あぁ」
嵐がマンションから出て行くのを見る前に私はエレベーターに乗り獅朗が待つ部屋へと戻った。
部屋に戻ると暴れているどころか、獅朗は誰かと話していた。
話し方。
話す内容から相手は会田さんだと分かった。
さっき嵐達に話したようなことと、会田さんからも何か聞いているようだった。
話の途中、何度も視線が合う。
落ち着かない私は獅朗に"部屋に居るね"と小声で言って自分の部屋へと戻った。
ベッドに倒れるように横になるとフゥーとため息が出た。
自分の気持ちに気づいていても、気づかないフリをしていれば、一緒に居てもさほど意識はしないですんだけど、自分の気持ちを認めたうえ、嵐に意思表明なんてしちゃったからには……
ドキドキと速い鼓動。
熱くなる頬。
私、大丈夫かな……
そっと、瞳を閉じ左肩を撫でた。
そこにあるのは"唐獅子牡丹"
学……――
瞼の裏には真っ赤な牡丹が咲いていた。