Heaven~第三章~
止まった車から獅朗が降りて来た。


「何やってんだよ」


獅朗は困ったように笑って私を見つめた。
あんなことがあったのに、獅朗の態度に泣きそうになりながら「だって……」と俯いてしまった。


「とりあえず、車に乗れよ」


獅朗が私の背中を軽く押して車に乗るように促してくれた。
それに逆らうことなく車に乗ると


「何時から居たんだよ」

「30分ぐらい、前から……」

「は?何やってんだよ」


とまた同じセリフを口にした。


「ごめん」

「一人で嵐の家に入れるはずねーだろう」

「……ごめん」

「で、」

「あっ、うん……嵐に会いたいんだけど」

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