Heaven~第三章~
自分から初めて獅朗に頼みごとをした。
なのに……


「何言ってんだよ」


獅朗は呆れていた。


「だって、嵐が心配なんだもん」

「だから、嵐は大丈夫だって」

「でも……こないだ、嵐が変だったから」

「嵐に会ったのか?」

「ケンカしてた」

「あの日か」

「知ってたの?」

「まぁな」

「そっか、何かあの日少し変だったから気にはなってたんだけど……やっぱり私は嵐には会えないの?」


獅朗は少し考えてから条件付きで嵐に会わせてくれると約束してくれた。


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