Heaven~第三章~
「獅朗とは付き合えないって言っただけ……」

「それって学君のせい?」

「……別に誰のせいでもないよ。ただ、今は誰とも付き合わないだけ」

「もったいねーって思わねーの?」

「もったいないって何が?」

「久辺は金だって力だってあるしHeavenのトップだぜ。そんな奴の女になればVIP待遇じゃん」

「あぁ……雅近には悪いんだけどそう言うのに興味ないんだよね。Heavenとか堕天使とかさ」

「は?」

「なんか色々面倒臭いしさ、だいたい学が堕天使だって最初は知らなかったし」

「学君言わなかったのかよ」

「言わなかったよ。一緒に居るようになって知ったから、」


学に直接聞いた訳じゃない。
学が堕天使だってことは、獅朗達から聞いたこと。


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