Heaven~第三章~
何も知らなかった。
必要以上に関わることはないと思っていたから、知る必要がないと思っていた。


なのに……――
今は学の色んなことを聞いて知っておけば良かったって後悔しかない。


どこで気持ちが変わるかなんて誰も分からないのだから、仕方ないのかもしれないけど……


「だから久辺も断ったんだ」

「そうだよ」

「なるほどね」

「何?」

「何が」

「今の笑い方怪しいんだけど、変なこと考えてないよね」

「変なことって?」

「いや、わかんないけどさ……」

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