Heaven～第三章～

｢そう……なの？｣


真澄に視線を向けると｢獅朗が知ってて、俺達に椿を会わせたんだから、別に俺も聞かなくて良いよ｣

｢まぁ、獅朗君が頼ってくれてるのに、嫌とは言えねーし｣


幸二がそう言うと｢決まりだな｣と獅朗が私を見つめ笑った。


その時に思った。
嵐達からの絶対的な信頼を得ていることを獅朗も分かっている。
分かっているから、裏切ることなくその人の全てを受け入れてるんだってことが。


｢よろしくお願いします｣


もう一度頭を下げると｢椿が敬語だとキモいんだけど｣と幸二が笑っている。


｢とりあえず、座れば？｣


真澄が獅朗の隣に視線を落とす。
私が素直に獅朗の隣に座ると獅朗が三人に話し始めた。