Heaven~第三章~
「とりあえず、今から椿の荷物を取りにマンションに戻る。先に真澄と幸二で見て来てくれ。その後に俺達が行く」

「分かった。じゃちゃっちゃっと行こうぜ。真澄君、今日はバイク?」

「いや」

「じゃあ、俺ので行こうぜ」


幸二はそう言って立ち上がった。


「後で連絡するよ」と真澄も立ち上がり、二人で部屋を出て行った。


「とうとう、椿がギブアップしたか」


嵐が優しく笑い獅朗に視線を向けた。


「みたいだな」


獅朗がそう言うと、獅朗と嵐の視線が私に向いた。


「……ご迷惑かけます」

「ご迷惑って」と嵐が笑った。


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