氷と炎の魔女
人間界へ
「みんな、行くよ。」
チョコの合図で人間界に入っていった
人間界に入る時目の前がすごく真っ暗になった
怖くて怖くて。
周りに誰もいなくて、冷たかった
目を開けると私の目の前にはきれいな色をした青い空、きれいな白い雲、東に山が見えた。
どうやら私たちはどこかの学校の屋上にいるらしい
「ココア…ちゃん」
目を擦りながら私の名前を呼ぶチョコ
「こ、怖かった…」
震えてる、チョコ。怖かったんだね
「私も怖かったよ。あんな暗い世界に冷たい空気。まるで魔界の寂しげな森の夜みたいだった…」
魔界の寂しげな森は昔、森に何人もの魔人が死んでいったという噂がある
寂しい森がひとりにならないようにみんなを殺してコレクションにしているらしい。
その森の夜はとても冷たいんだ。
「ってかここ学校の屋上?!」
「ミント…お前声がでけぇーんだよ!
つーか、ここどこだよ。」
「学校ってことは生徒とか先生がいるってことだよね?」
私はチョコの手を引いて立ち上がった
「私、ちょっとそとに出てみるね、だから待ってて」
「え、危ないって!ココアだけじゃ!」
「大丈夫だよ!魔女だもん、人間にそっくりだし行けるよ!」