氷と炎の魔女
「ほんと何してんだろ、私…」
私は学校に行く準備をした
なんて仲直りしよう
自分の気持ち伝えるの?
嫉妬してたって?
私はチョコになにをして欲しいんだろ。
嫉妬してたって言ってチョコが自分の力を弱めたらそっちの方が嫌。
「ばかだな、私は…」
「ココアちゃん!!!」
後ろから優しい声が、聞こえた
「チョコ…」
「ココアちゃん…私、ココアちゃんの気持ちちゃんと、考えてなかった。ココアちゃんが寝る間も惜しんで練習していたの知ってるのに。」
「チョコは…何でもできるから。仕方が無いんだよ、これが才能の…差だよ。」
「ココアちゃん聞いて!ココアちゃんが作ったあの雪は溶けないでキラキラしていたの。私が作ったのはすぐ消えていたから。」
「え?」
「それは…私に喜んで欲しかったってことじゃないの?」
私の心は少しドキッとした
あの魔法は昔お父さんが見せてくれた魔法
その時はキラキラしてた雪が降っていた
小さい頃の私達は嬉しくてはしゃいでいたのを覚えてる
その時のチョコの笑う顔が忘れられなくて。
もう一度あの顔をして欲しかったから…
「そんな…わけ…ないよ」
「ココアちゃんは覚えてくれたんだって思って…嬉しかった。でも違うならごめんね。図々しかったよね…」
一瞬悲しそうな顔をしたチョコ
違うよ、私はただ…チョコの笑った顔を見たかったんだ。
私は少し強めに言い返した
「…そ、そうだよ!もう一度あの顔をして欲しかったから!チョコと笑っていたかったの!」
「ココアちゃん…」
何言ってんだろ、私。
なんか恥ずかしい奴みたいになってるじゃん……
でも、これは私の本音だから。
「あーもう!さっきは言い過ぎた…ごめんね」
「ココアちゃん、私もごめんね。学校行こっか?」
「うん!行こ!」
私達は何も無かったかのようにいつも通り学校に向かった