エリートな彼と極上オフィス
月曜日はきらきらしていていい。
前週の慌ただしさも、土日の怠惰も全部洗い流す、特殊な空気に満ちている。
電車に飛び乗った直後、携帯が震えた。
【どう?】
【ぎりぎりですが余裕です】
【どっちだよ】
【結論から言えばセーフです】
【よかった、起こしてやれなくてごめんな】
【しまか】
【しまか?】
【打ち間違えました、次回はちゃんと自分で起きます】
【着替え置いていいぜ。まあとりあえず後で、会社で】
先輩、これからも。
何度だって抱きしめて、キスをして、会社ではきりりと涼やかに、夜は少し扇情的に、笑ってくださいね。
なんたって先輩は、私のものなんですから。
ねえ私は、誰のものですかね?
もしかして先輩のものに、してもらえたりしますかね?
汗と吐息と、あといろんな何かにまみれた夜、私はふと思いついてそう尋ねたのだった。
先輩は不意を突かれたように目を丸くして。
照れくさそうに、こぼれるような笑顔を浮かべた。
『当然、俺のじゃねえ?』
窓から差す光の筋を眺めながら、返事を打った。
顔が自然とほころんでしまう。
ああ日々は楽しく、うまくいくこともいかないことも、ひっくるめて何もかも愛おしい。
偶然会ったら、よお、っていつもみたいに声かけてくれて。
それで今朝のことを思い出して、ふふっとお互い笑ってしまうような、そんな想像だけで素敵な気分だ。
ともあれ今は、朝を駆け抜け。
ウィークデー用の自分に着替え、意気軒昂、再出発。
先輩、それではまた後ほど。
──会社で!
Fin.
前週の慌ただしさも、土日の怠惰も全部洗い流す、特殊な空気に満ちている。
電車に飛び乗った直後、携帯が震えた。
【どう?】
【ぎりぎりですが余裕です】
【どっちだよ】
【結論から言えばセーフです】
【よかった、起こしてやれなくてごめんな】
【しまか】
【しまか?】
【打ち間違えました、次回はちゃんと自分で起きます】
【着替え置いていいぜ。まあとりあえず後で、会社で】
先輩、これからも。
何度だって抱きしめて、キスをして、会社ではきりりと涼やかに、夜は少し扇情的に、笑ってくださいね。
なんたって先輩は、私のものなんですから。
ねえ私は、誰のものですかね?
もしかして先輩のものに、してもらえたりしますかね?
汗と吐息と、あといろんな何かにまみれた夜、私はふと思いついてそう尋ねたのだった。
先輩は不意を突かれたように目を丸くして。
照れくさそうに、こぼれるような笑顔を浮かべた。
『当然、俺のじゃねえ?』
窓から差す光の筋を眺めながら、返事を打った。
顔が自然とほころんでしまう。
ああ日々は楽しく、うまくいくこともいかないことも、ひっくるめて何もかも愛おしい。
偶然会ったら、よお、っていつもみたいに声かけてくれて。
それで今朝のことを思い出して、ふふっとお互い笑ってしまうような、そんな想像だけで素敵な気分だ。
ともあれ今は、朝を駆け抜け。
ウィークデー用の自分に着替え、意気軒昂、再出発。
先輩、それではまた後ほど。
──会社で!
Fin.