徒然なるままに、短歌部





「今の時刻は、ちょうど16:00だね。長我部、今日の日没って何時だい?」




サラダ先輩の問いに、カナ先輩は、「待って、今調べるから」とスマホを取り出した。




「万智ちゃん。これ、俺の考えでは、多分、いたずらじゃないね。それどころか大真面目に書いてる文章だよ」




え?




大真面目に?




「ちょ、ちょっと待ってください! それって、どういうことですか!?」




私がそう聞いてすぐ、カナ先輩はスマホを床にばたりと落として、言った。




「……16:34」




私は、鳥肌がぞわっと立った。








【タイムリミットまであと33分】





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