徒然なるままに、短歌部





「で、次。『解除の方法は、赤いコードを切るだけという、高校生でも作れるシンプルなもの。』これの意味は、爆弾の解除の仕方を書いているのと、もう一つ」




「『高校生でも作れるシンプルなもの。』学園祭の中止を目的と合わせると、犯人は高校生の可能性が高いってことですよね?」




サラダ先輩が頷き、進める。




「で、次の『碁盤は……』これは飛ばして、次だ。『タイムリミットは、日没まで』これもおかしいよね?」




サラダ先輩はそう自信満々に言ったけど、どこがおかしいのだろうか、わからない。




「日没までなんだよ? 日没」




「そうですね、日没ですね」




「じゃあ、その『日没』っていうのは、いつのことを言っているんだい?」




あ!




「なるほど、『日没』とはあるけど、日付の指定はないわね」




カナ先輩も気づいたようで、サラダ先輩が「そういうこと」と言った。





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