徒然なるままに、短歌部
「で、今日は一体、何の用かな? まさか、またプリンでもなくなったかな?」
戸松先輩は根に持っているようで、しかし、今はそんなことはどうでもいい。
「実はさー、『学生探偵』に会いに来たんだよ」
「『学生探偵』?」
サラダ先輩の言葉に首を傾げる戸松先輩。
「それって君のことじゃないか?」
「いやいや、俺はそんな大それたものじゃないよ。これを書いた人を探してるんだ」
そう言って、サラダ先輩は、例の予告状を戸松先輩の机の上に広げた。
「ふむ。なるほど……で、裃くんはこれを本当の爆破予告と推理したのか?」
「まさか。そう単純じゃないさ、あっはっはっ」
悪かったですねー単純で。
「まあ、よくわかったよ。要はこの執筆メモを書いた人物に心当たりがないか、それを聞きに来たんだろう?」
え? 執筆メモ!?